諏訪大社御柱下社里曳き

2022.5.16|お知らせ

新緑がまぶしい注連掛け(しめかけ)から春宮4本と秋宮4本のモミの巨木が氏子の手で急坂を曳き出され下社里曳きが幕を開けました。

曳き出された御柱に氏子が乗り、曳行路の国道142号へ続く急坂に柱が徐々にせり出すと、木やりの合図で支柱に巻いた追掛綱を緩めながら滑り落ちました。

曳行路は静寂の山出しから一変、5月14日から16日まで「よいさ」「よいてーこしょ」と万感の掛け声が響き、躍動する氏子の熱気に包まれました。

曳行路は春宮(同町)までの約1.3キロ、秋宮(同町)までの約3キロ。初日に8本全てが出発し、春宮の4本は境内に安置され、秋宮の4本は下馬橋などへ曳きつけられました。

春宮境内の「ミニ木落し」

春宮境内木落し坂

春宮と秋宮8本の御柱が狭い急坂に曳き込まれ滑り降りた。

神賑わい

華やかな雰囲気の里曳きでは、長持ちや騎馬行列、龍神の舞などといった伝統芸能が通りを賑やかに彩ります。

冠落とし

建御柱

春宮一御柱

秋宮一御柱

各神社に曳きつけられた御柱は、柱の先端を三角錐状に切り落とす「冠落し」が行われ、御神木としての威厳を正します。冠落しが終わった御柱は掛け声に合わせて車地(しゃち)が巻かれると御柱はゆっくりと立ち上がり、やがて直立。先端に乗る氏子の手によって長さ1.5mの大御幣が打ち付けられると奥山の樅の大木は神となるのです。